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Posted by 滋賀咲くブログ at

2010年11月14日

良い【木の家】を建てるために(1)

良い【木の家】を建てるための木材乾燥について
昔から木造住宅を建てる時には、棟梁(大工さん)が吟味した出来るだけ乾いた木材を使いました。
そして、棟上(骨組みの組み立て)から瓦葺き、土壁塗りの工程で更に乾燥させて仕上げていきました。
しかし、最近は工期短縮を重視して、十分に乾いていない木材を使用することも少なくありません。

その場合、床や柱が傾いたり壁にひずみや割れが生じる事があります。さらに耐震金物に隙間が出来、本来の性能を発揮しないことがあります。


乾燥前の木材の場合、上記のように含水率が100%を超える場合があります。
滋賀県産:杉


人工乾燥機で乾燥直後の含水率を計測したところです。「滋賀県産:杉 10%


こちらも人工乾燥機での乾燥直後の含水率です。「滋賀県産:桧 15%


以前は1年以上かけて乾かしていた木材も、人工乾燥機を使用すると7~10日間で
上記のように乾燥出来るようになります。(実は15年前から手がけています)



上記のように桟積みして、乾燥室に入れます。「滋賀県産:桧


最長8mの長さまで乾燥する事が出来ます。「京都府産:杉

木造住宅の場合、理想とする含水率は「柱・土台の場合:15%前後
梁・桁の場合:20%前後」と言われています。

良い【木の家】を建てるためには、充分に乾いた木材を
使用することをお
勧めします。
木材乾燥についての、ご相談などはお気軽にお問い合わせ下さい。

T.U

上田産業(株)一級建築士事務所
  


Posted by oto at 16:18Comments(0)木の家