2011年09月17日
太陽光発電システムの施工例

東日本大震災の後、太陽光発電システムの設置が急速に増えてきました。
太陽光発電システムとは、太陽の光を「電気エネルギー」に変換するという発電システムです。
太陽光という地球に降り注ぐエネルギーを「電気エネルギー」に変換するということ、また発電に際して火力発電などのように化石燃料を燃焼させCO2(二酸化炭素)を発生させないクリーンさが魅力です。
福島原子力発電所の事故以来、脱原発とともに注目を浴びています。

太陽光発電システムは屋根に設置した太陽電池モジュール(パネル)に光があたることで、光エネルギーが電気に変換され、その発電した電気を、家庭内の照明や家電の動力として使うことが出来ます。
ただし、太陽が出ていない夜や、雨や曇りの日など十分な発電量が無い場合は電力会社から電気を買うことになります。
太陽光発電で発電して余った電力は自動的に送電線を通じて電力会社に売ることができます。
固定価格買取制度として売電単価は10年間固定され、現在の売電の単価は42円/kwh(2011年度)となっています。ちなみに前年度は48円/kwhで次年度は36円/kwhの予定です。

太陽光発電システムは当然ですが太陽の光があたる場所でなければ意味がありません。そういった意味では南向きの屋根が最も効率的で、逆に北側は南側に比べて65%以下、東側と西側は85%以下の効率しか見込めません。
一部の業者には発電があまり見込めないのに設置をすすめるようなケースも報告されており、本当に発電が見込めるのかをしっかりと把握しておく必要があります。
また、メーカーと商品構成により発電効率と年間発電量に大きな差があります、この年間発電量は年間売電金額に比例します。
施工例のように同じ発電量でも、発電効率の良いP社の商品では、南面のみに設置できますが、他社の商品では南・東面と2面に設置することになり、上記のとおり発電効率も少なく、パネルが多いため屋根にかかる荷重負担も大きくなります。

そして最も重要な事は、太陽光発電システムには雨漏り・屋根の損傷などに合わせて建物への荷重負担などのリスクが伴うことです。
建物の構造・屋根葺き材の種類・耐久年数の経過などを十分に調査した上で、設置できるかを判断しなければなりません。その場合、建物の補強・屋根葺き材のリニューアルをした上で太陽光発電システムを設置できるようにしなければなりません。
その場合の判断は、建築のプロでないと出来ません、信頼のおける建築士・工務店にご相談されることをお勧めします。

しっかりとした施工を行えば太陽光発電システムを導入しても雨漏りや屋根の破損などのリスクはほとんどありません。しかしながら、施工の甘い業者などによる太陽光発電による雨漏りなども実際に発生しています。こちらは太陽光発電システム自体というよりも施工業者の問題ではあるのですが、一つのリスクとしてしっかりと理解しておく必要があります。

太陽光発電システム設置完了後、さっそく発電(売電)を開始しました。
現在の消費電力が0.5kwで発電が3.0kw、その差2.5kwが売電となります。
守山市O様邸にて
太陽光発電システムのご相談は
「上田産業(株)一級建築士事務所」
マイ箸作り体験教室は
「木工房まつや」
2011年09月02日
青い悪魔!?

事務所にて咲いていた水草の花ですが、昨日一日限りで咲いてしぼんでしまいました。
あまりにもはかない命の花に、ウィキペディアで調べてみることにしました。
この水草は、ホテイアオイ(布袋葵、学名 Eichhornia crassipes (Martius) Solms-Laubach)、単子葉植物ミズアオイ科に属する水草。別名ホテイソウ、ウォーターヒヤシンス。
南アメリカ原産で、水面に浮かんで生育する。
花が青く美しいので観賞用に栽培される。
花が美しい水草なので、日本には明治時代に観賞用に持ち込まれた。
世界の熱帯・亜熱帯域に帰化し、日本では、本州中部以南のあちこちで野生化している。繁殖力が強く、肥料分の多い水域では、あっという間に水面を覆い尽くし、水の流れを滞らせ、水上輸送の妨げとなり、また漁業にも影響を与えるなど日本のみならず世界中で問題となっていて、「青い悪魔」と呼ばれ恐れられている。
さらに、水面を覆い尽くすことから、在来の水草を競争で排除する事態や水生動物への影響も懸念される。
台風が近づいて来て、かなり風雨が強くなってきましたが
・必要以外に屋外に出ない
・風で飛ばされ易い物を屋外に置かない
・雨戸の無い窓ガラスが割れても怪我をしないように厚手のカーテンを閉める
など出来る限りの対策をして、台風に備えましょう。