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Posted by 滋賀咲くブログ at

2011年10月31日

びわ湖材をもっと!

びわ湖材(=滋賀県産木材)をもっと活用して家を建てようと、滋賀県森林センター主催の研修会が開催されました。



最初に、「木材の特徴とその適性を活かした構造的利用法について」と題しての講演がありました。

講師は、京都大学生存圏研究所 生活圏構造機能分野の小松教授でした。

「木材のしくみ」から「特性や耐久性」など実験データをもとに解り易く説明していただきました。

・木材は21世紀における最も注目すべき建築素材と成りうる可能性を秘めている。

・「心材化」現象に見られるドラマチックな自己防衛・防蟻能力、炭素の固定と酸素の供給、そして細胞構造そのものが大風・自重・地震荷重等に耐えられる精緻な層状構造を持つこと等々、天賦の才能が一杯詰まった、古くて新しい可能性に満ちた天然素材である。

・21世紀に相応しい木材という天然材料を用いて建設される木造建築は、まさに21世紀に相応しい建築物である。

・長期にわたって木造建築を使い続けることが、CO2を固定し続けることになり、地球温暖化防止と理想的資源循環社会の構築につながる。
    小松教授の講演より 

その後、昨年から今年度に掛けて取り組まれている、びわ湖材(スギ・ヒノキ)の研究概要が報告されました。

研修会に参加して、あらためて強度・耐久性に優れた特性を知ることが出来、もっともっとびわ湖材を活用した木造住宅を、推進していかなければならないと思いました。

上田産業(株)一級建築士事務所
木工房 まつや


  


Posted by oto at 23:30Comments(3)木の家

2011年10月25日

「大門の家」ただ今、建築中!!

ブログタイトルにふさわしい『木の家』の棟上げ風景です。
「大門の家」は守山市にて建築中です。


骨組みの90%以上の木材を滋賀県産で建てている「こだわりの家」です。
土台・床組と柱には「ひのき」、梁・桁と小屋組みには「すぎ」を使っています。
これらの木材は、全て自社工場の木材乾燥機で乾燥した材です。
木材は乾燥させることで、強度が増し、割れや狂いの少ない丈夫な骨組みになります。


リビングの天井には、すぎ丸太を十文字に組んで、強度と意匠性を両立しています。
一生懸命磨き上げて、植物油から出来た自然塗料を丁寧に何度も塗って仕上げました。
自然の風合いがそのままで、肌触りもやわらかで、見た目にも優しい「すぎ丸太」です。


屋根には遮熱効果のある断熱材を使用し、夏に涼しく、冬には温かい省エネ空間を造り上げます。


今まで、仕事についてあまり記事にしていませんが、少しずつ「滋賀の木の家」の良いところをPRしていきますので、宜しくお願いします。

上田産業(株)一級建築士事務所
木工房 まつや

  


Posted by oto at 06:00Comments(0)木の家

2011年07月01日

お得なリフォーム工事は今月末まで!!

住宅エコポイント」の発行対象期間は、工事の着工が7月31日までとなりました。
リフォームをお考えの場合、「住宅エコポイント」を活用してお得に工事をしてみませんか!


(ちなみに、地デジ化は7月24日です、対応がまだの場合はお早めに!)

住宅エコポイントとは?

窓の断熱改修:断熱サッシへの取り換えなど

このサイズの窓の交換の場合は18,000ポイント(2.8㎡以上)


こちらは7,000ポイント(0.2㎡以上1.6㎡未満)


取り付ける窓の種類や大きさによって条件が異なります(1.6㎡以上2.8㎡未満で12,000ポイント)

バリアフリー改修:手摺の設置など



手すりの取り付けは、5,000ポイント

住宅エコポイントは他にも、断熱材工事や太陽熱利用などの工事もあります。
ただし、取り付け条件や商品の性能などにより条件が異なりますので、詳しくは「住宅エコポイント事務局」のホームページをご覧になるか、下記までお問い合わせ下さい。

わが家、みなおし隊。
上田産業(株)一級建築士事務所


木工房 まつや MY箸づくり体験  


Posted by oto at 10:19Comments(0)木の家

2010年11月17日

良い【木の家】を建てるために(2)

良い【木の家】を建てるための木材乾燥について
自然乾燥と人工乾燥の違いについて、少しだけお話ししたいと思います。


人工乾燥した桧磨き丸太の輪切りです。(含水率10%、少しのひび割れも入っていません。)


こちらも人工乾燥した桧丸太(皮付き)の輪切りです。(含水率12%)

通常木材は、自然に乾燥していくと下記のように表面に割れが生じます、これは木材が表面から乾燥する時に内・外部の含水率の差により年輪方向の収縮によって表面から割れてくるからなのです。(芯持ち丸太及び角材の場合)


人工乾燥の場合、約1週間、24時間体制で最適な湿度と温度をコントロールしながら、木材を乾かしています。

「人工乾燥に対応できる木材」
 国産材: 桧・杉・松など
 輸入材: 米松・米栂・米ヒバ・赤松など(針葉樹のみ)
 


この様に芯持ちの桧柱も割れずに乾燥できます。(含水率13%)

良い【木の家】を建てるためには、乾燥した木材を使用する事と、信頼できる業者さんにお願いすることが大切だと思います。

木材乾燥についてのお問い合わせは 上田産業(株)一級建築士事務所  まで。  


Posted by oto at 14:48Comments(1)木の家

2010年11月14日

良い【木の家】を建てるために(1)

良い【木の家】を建てるための木材乾燥について
昔から木造住宅を建てる時には、棟梁(大工さん)が吟味した出来るだけ乾いた木材を使いました。
そして、棟上(骨組みの組み立て)から瓦葺き、土壁塗りの工程で更に乾燥させて仕上げていきました。
しかし、最近は工期短縮を重視して、十分に乾いていない木材を使用することも少なくありません。

その場合、床や柱が傾いたり壁にひずみや割れが生じる事があります。さらに耐震金物に隙間が出来、本来の性能を発揮しないことがあります。


乾燥前の木材の場合、上記のように含水率が100%を超える場合があります。
滋賀県産:杉


人工乾燥機で乾燥直後の含水率を計測したところです。「滋賀県産:杉 10%


こちらも人工乾燥機での乾燥直後の含水率です。「滋賀県産:桧 15%


以前は1年以上かけて乾かしていた木材も、人工乾燥機を使用すると7~10日間で
上記のように乾燥出来るようになります。(実は15年前から手がけています)



上記のように桟積みして、乾燥室に入れます。「滋賀県産:桧


最長8mの長さまで乾燥する事が出来ます。「京都府産:杉

木造住宅の場合、理想とする含水率は「柱・土台の場合:15%前後
梁・桁の場合:20%前後」と言われています。

良い【木の家】を建てるためには、充分に乾いた木材を
使用することをお
勧めします。
木材乾燥についての、ご相談などはお気軽にお問い合わせ下さい。

T.U

上田産業(株)一級建築士事務所
  


Posted by oto at 16:18Comments(0)木の家